江戸川区の段差ゼロの街作り
現在江戸川区では、歩行者が通行する歩道と車道の境目、2cm程の段差をなくそうと
『ゼロ段差』を進めているそうです。
これは車イスの方や、ベビーカーを利用される方にとっては安心して道路を
通行できるようになります。
一方、段差がある事で命を守られている方々もいます。
様々な立場の方が安全に生活できるように江戸川区では『ゼロ段差』に
取り組んでいるようです。
2cmの段差『歩道巻き込み部』の危険
車イスやベビーカーを利用する方、歩くことに不安な方など、たった2cmと
思われるような段差『歩道巻き込み部』が、非常に危険なものだそうです。
前輪が引っ掛かってしまい前につんのめり転倒するリスクがあります。
江戸川区ではこの段差をなくすために、近年整備を行った道路では斜面のあるブロックに
変更して歩道と車道の境目がなだらかに整えられてきています。
このような段差が少なくなれば、車イスの方々なども安心して外出することが
できますね。
視覚障害者を守る2cmの段差
しかし、区内の段差が未施工の箇所や、残されている歩道の段差は決して意図せずに
作られたものではないんです。
従来の歩行者が通行する歩道と道路の境目の段差は、視覚障害者の方が車道に
出てしまうことを防止するために、白杖や足の裏の感覚で車道との境目だと
認識するものでもあるのです。
まさに2cmの段差が命綱と同様の意味を持っており、法令でも「2cmを標準とする」
と定められているそうです。
『江戸川方式』の『ゼロ段差』
そこで、江戸川区では江戸川区発の施工方法によって、段差解消に取り組んでいます。
『江戸川方式』とは『ゼロ段差』施工とセットで歩道の端である事を示す
点字ブロック(点字シート)を設置する方式です。
この『江戸川方式』の取り組みによって、段差より点字ブロック(点字シート)の方が
面積がある為、道路との境目が把握しやすく、安全向上につながっているとのことです。
導入開始以来『江戸川方式』に施工済みの箇所での視覚障害者の事故は1件も
報告されていないそうです。
今後も『江戸川方式』の交差点などが増えていき、あらゆる立場の方が安全で
住みやすい街になるように江戸川区は目指しているそうです。
自分の住んでいる街が住みやすくなるってうれしいですね。
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